犬種や毛の長さなど様々な特徴でペットによって病気にかかりやすいかどうか、どのような病気にかかりやすいのかが異なります。
しかし全ての犬や猫などのペットに共通する病気で、「低カルシウム血症」と呼ばれる病気があるのをご存知でしょうか?
原因は出産など些細なことから、病気の二次障害など様々で、放置しておけば死に至ることも…。
そこで今回は、低カルシウム血症の原因やなりやすい犬種、治療法。さらには善玉カルシウムを使用した予防法についてご紹介いたします。
カルシウムと聞くと、カルシウム=骨をイメージされる飼い主の方が多いと思いますが、ペットに限っては3つのカルシウムが存在しています。
この中で、ペットの病気の引き金になるのがイオン型カルシウムの病的な減少です。
通常、犬のカルシウム濃度は7.5~11.3md/dlですが、これが6.7mg/dlまで減少すると、低カルシウム血症という病気を引き起こします。
低カルシウム血症の症状 |
意識を失う筋肉の硬直耳や顔など部分的な痙攣食欲不振嘔吐呼吸が粗くなる白内障テタニー(軽いてんかん発作に近い症状) |
ペットの低カルシウム血症という病気の原因は、急性腎不全や慢性腎不全など腎臓の病気や、マグネシウム血症、副甲状腺機能低下症などの病気の二次障害として起こることも多く、甲状腺の手術で甲状腺の摘出を行った医原性の場合もあります。
またメスのペットの場合は、出産で大量の血液を失い、そのあとすぐさま授乳することでカルシウムが急激に減少して病気を発症する場合も。
特にチワワやミニチュアピンシャー・トイプードル・シーズーなどの小型犬で、初産のメスは注意が必要です。
症状/原因 | 治療方法 | |
応急治療 | テタニーを起こしている場合 | グルコン酸カルシウムや塩化カルシウムなどの静脈注射 |
基礎疾患の治療 | 副甲状腺機能低下症など、基礎疾患が原因の場合 | 基礎疾患の治療を優先。 カルシウム製剤やビタミンDを投与することも。 |
食餌療法 | その他、栄養不足が原因の場合 | ビタミンDやカルシウムを豊富に含む餌や薬を与えて様子を見ます |
病気の症状によって、上記の3つの治療を行います。
カルシウム製剤やビタミンDを投与する場合は、高カルシウム血症やビタミンD過剰症に注意が必要になるため、様子をみながら投与を行い、気になることがあればかかりつけ医に相談しましょう。
低カルシウム血症はどの犬や猫などのペットでかかってしまう病気なので、飼い主はどうして病気になるのか原因を把握しておく必要があります。
ここからは低カルシウム血症の原因を4つご紹介いたします。
調理用もしくは掃除用クエン酸や、エチレンフリコールやリンを含むフリート浣腸液をペットが誤飲することで中毒を起こし、後遺症として低カルシウム血症になることがあります。
対処法としては、ペットの手が届かない場所にこれらを保管するか、鍵などを付けて保管するようにしましょう。
偏食や人間の食べ物を与えることで栄養バランスが乱れてしまい、低カルシウム血症を発症する場合があります。
犬用や猫用など、ペットに合った総合栄養食を与えるようにしましょう。
紫外線を浴びることで、ビタミンDが形成されます。
ビタミンDはカルシウムの吸収を促進する効果があるので、散歩や日光浴をさせて適度に紫外線を浴びさせることが大切。
完全室内飼いのペットの場合は、後述する「善玉カルシウム」をエサやおやつにまぜて与え得ることをおすすめします。
カルシウムには、骨から溶け出す「悪玉カルシウム」と、餌など食べ物から摂るカルシウムを「善玉カルシウム」と呼びます。
ペット用の総合栄養食は、それさえ与えていれば1日に必要な栄養を補うことができますが、完全室内飼いや妊娠中や出産後、授乳中などでカルシウムやビタミンDが特別必要なペットには、別途サプリメントなどでカルシウムを補う必要があります。
そこで、「善玉カルシウム」の犬用サプリ「ピカワン」がおすすめ。
ピカワンは良質なカルシウムの摂取をサポートすることで、ペットがかかりやすい歯周病や結石・皮膚病などの病気を予防することができます。
低カルシウム血症は、どのペットにも起こる病気です。
治療には高カルシウム血症やビタミンD過敏症といったリスクを伴うため、できれば病気そのものを日ごろの生活習慣や食生活で予防するように心がけます。
善玉カルシウムの「ピカワン」なら、餌やおやつに混ぜて与えるだけで良質なカルシウムを摂取できるのでおすすめです。